本来「葬儀」は宗教儀礼、「告別式」は社会儀礼に分かれていたものです。
葬儀式は故人さまを送る儀式であるのに対し、告別式は皆でお別れをする場になります。
葬儀・告別式を一緒に行っているように見えても、前半は葬儀式、後半は告別式とし、お経や作法を区別して行っていることも多いです。
参列する時は、開式10分くらい前までには到着し、途中で退出せずに出棺までお見送りするようにしましょう。
1.参列時
開式10分くらい前までには到着し、途中で退出せずに出棺までお見送りするようにしましょう。
2.受付
式場に到着したら受付をします。深く一礼した後、袱紗(ふくさ)から香典を出し、その後、芳名帳に記入します。
通夜でお香典をお渡しした場合、記帳だけ行います。携帯電話は電源を切るかマナーモードにすることを忘れずに。
3.参列者着席(10~5分前)
式場内へ着席を案内されたら、指定された場所に座ります。席がない場合は、邪魔にならない場所に立って待ちます。
4.開式(僧侶入場)
僧侶をお迎えします。数珠を持参していたら手に持ちます。
5.弔辞・弔電の紹介
弔辞拝受、弔電の紹介。
6.読経・焼香
案内があった場合、順番に焼香をします。 焼香後は自席に戻る場合と、一旦退場して別の場所で待機する場合があります。
7.喪主あいさつ
式中、もしくは出棺前に喪主か親族代表の挨拶があります。
8.閉式(僧侶退場)
僧侶を見送ります。数珠をしまいます。
9.お別れの儀
出棺前に、故人さまと最後のお別れをします。棺の中にお花や副葬品を納めます。
10.出棺
火葬場へ出発します。故人さまと親しい間柄の場合、希望すれば同行できることもあります。
移動するための車や火葬場の控室の手配、食事の手配などがありますので、前日までに遺族に申し出ておきましょう。
弔辞とは、亡くなった人を弔う言葉で、霊前に捧げるものです。
弔辞を頼まれたら受けるのがマナーです。
人前でのスピーチが苦手という人もいるでしょうが、依頼されたということはご遺族に信頼されているということでもあります。
故人さまの供養のためにも、よほどの事情がない限り快く引き受けます。
▼ 弔辞参考例
友人に捧げる(友人代表の弔辞)
故〇〇〇〇〇さんの霊前に、謹んでお別れの言葉を申し上げます。
あなたの急逝の知らせに、あなたを知る先輩を始め、同僚、知人は一様に驚いております。
あなたは〇〇社に入社以来、約〇年の長きにわたって勤務されてまいりました。公私ともにあなたの生前の暖かい人柄、自分の困難な状況にもかかわらず、困っている同僚や後輩がいると、親切丁寧に身をもって指導する優しい人柄でした。
昨年の11月の入院以来、奥さんをはじめ、親族、知人、同僚の温かい看病や励ましの言葉なども効果なく、奥さんの見守るなかで〇日夕刻逝去されました。
あなたの残された家族について、我々は最大限の努力と援助を惜しまない覚悟でございます。
またあなたとの思い出は、一生消えることなくいつまでも私たちの心に生き続けることでしょう。
どうか安らかにお休みください。 心よりご冥福をお祈り申し上げます。
平成○年○月○日 友人代表○○○○